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【精巣ガン】ある日突然きんたま一個になりました。

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この度、26年間苦楽を共にしてきた左きんたまに別れを告げることとなりました。

今回はそんな(私の人生でいちばん?)激動の一週間をまとめてみます。

 

それは2ヶ月前のこと

 
私は自宅近くの泌尿器科できんたまを弄られていました。

 
 医者「あっ,なにかありますね。エコーで診てみましょう」

 
エコー画像を見ると、
全体的に色が均一な右きんたまに比べ、
左きんたまは一部影がかかったようになってました。

 
 医者「あー!これはマズい。
    でも今日見つかったあなたは幸運です」

 
良いのか悪いのかさっぱりです。

でもこの時点でなんだかヤバい病気なんだなって思いました。

 
 医者「いいですか、落ち着いて聞いてください。
    ここに腫瘍のようなものがあります。
    大学病院を紹介するので、すぐに精密検査を受けてください。
    おそらくその日手術になると思います。」

   (;´Д`)

 
もう動揺しまくりです。

まさに、ドラマでよく見るあのシーンが目の前で繰り広げられてました。(今回は当事者)
最初聞いたときは耳を疑いましたよね。まさか自分がガンになるとは・・・

まず思ったのが、
 
 
 
 「あ、もう俺死ぬのかも」  
 
 
 
今までいつ死んでもいいようにと好き勝手生きてきたつもりです。

が、その時ばかりは思いました。
 
 
 
 
 「まだ死にたくないな」と。
 
 
 
 
言葉を失っている私に対して、

 
 医者「大丈夫。ちゃんと治療すれば、今は死ぬ病気じゃないので」

   Σ(´∀`;)

 医者「でもね。今後の治療によっては不妊の可能性があるから、
    場合によっては精子凍結といった手段を考える必要があります」

   (;´Д`)

 
結局また落とされました。

まだ結婚すらしてないのに・・・

放心状態のままその日は帰宅し、精巣腫瘍以外に似たような病気がないか必死にググりました。
でも調べれば調べるほど、自分はガンなのだと思えてくるのでもう自暴自棄になりましたね。

 
なんで自分なんだ!って。

きっとこの病気を患った人誰もがそう思うと思います。

 

検査の日

 
大学病院にて精密検査を実施。

尿検査の結果、細菌感染の疑いはなく、血液検査の結果でも腫瘍マーカーは陰性。
CT検査の結果も他の部位への転移は見受けられない。

それでもエコーの画像を見る限り、精巣腫瘍の可能性が一番高いとのこと。
つまり,癌とは断定できないけど限りなく癌っぽいらしい。

 
 なら癌じゃない可能性に賭けてしばらく様子を見てみては?

 
と,思うのが一般人の考え方ですが,
仮に癌だった場合,転移する可能性があるので,
癌ぽいならすぐにでも取ってしまえ!というのが医療界の常識らしいです。

 
 医者「どうします?手術しますか?」

  「来週ドバイに旅行なんですけど大丈夫ですか?」

 医者「いいですね。全然行けますよ」

  「スカイダイビングもしたいんですがさすがに無理ですよね?」

 医者「全然できますよ。痛みさえ我慢できるなら医者が止める理由はありません」

  「じゃ、お願いします」

 
こうして即日入院が決まりました。

 

手術当日(入院日翌日)

 
手術は「高位精巣摘除術(高位除睾術)」と呼ばれるものです。

一体全体どんな手術かというと、
玉袋を切るのではなく、太ももの付け根辺りからメスを入れ、
精巣から伸びる精索と呼ばれる管から精巣丸ごと取り去ってしまうんだってさ

でないとがん細胞が全身に散ってしまうらしい。

 
手術は夕方からを予定してました。

当日0時から食べることが禁止され、6時から飲むことも禁止。
10時頃から点滴が開始され、16時頃から手術の準備。そのまま手術着を着せられます。

手術室までは自分で歩いていき,手術台には自ら寝転がりました。

 
今回、麻酔は全身ではなく下半身のみ。(つまり術中は意識がある)

腰椎からお注射されてしまうんですが、
その時の痛みが半端ない(むしろ手術よりも痛い)って聞かされていたのでもうガクブルでした。
ところが、それだけ構えていたからなのか、
とげが刺さったかな程度のチクッとした痛みでいつのまにか終了。

すぐに効きが出始め、下半身はどんどんと痺れていきます。

気づいた頃には脚を動かそうにも全く力が入らず、
本当に不思議な感覚でした。(元に戻るのかめっちゃ不安だった)

 
そして唐突に始まったオペ。

首から下はカーテンみたいなので隠されてしまうので、何をされているのかは全く分かりません。

身体の中を触られている感覚はあるんですが痛みは(ほとんど)なかったです。

ただ、電気メスで自分の身体が焼けるときに漂う焦げた匂いで
「あ〜、俺は今お腹が開いてるんだな」と改めて実感させられます。
(よくあんな平然としていられたもんだ)

途中、会話をしながら笑い声なんかも漏れる終始和やかな感じの手術でした。

 
 執刀医「担当医から聞いたけど来週ドバイ行くんだって?」

   「はい、こんな状態で本当に行けるんでしょうか?」

 執刀医「いいな〜、大丈夫だと思うよ」

   「ところで先生、僕の金玉どうなっちゃったんでしょうか?」

 執刀医「うん,もう取っちゃったよ」

 
知らないうちに切除されていた金玉の写真を担当医がiPadで見せてきます。
臓器自体は白色なんですが、なんとなく異常のある部分が黄色っぽくなっているのが分かりました。

 
2時間ほどで無事手術は終了。そのまま運ばれて病室に戻ります。

術後すぐは下半身の感覚がまだないので,痛みもそれほど感じません。
うとうとしていると、21時頃から麻酔が切れ始めてきました。

もともとそんな痛みに強くない体質なので、
(下半身は微動だにしないものの)相当のたうち回っていた記憶です。
点滴から鎮痛剤を投与してもらい、併せてロキソニンも飲むの繰り返しで、
そうこうするうちにようやく夜が明けました。

 

手術後

 
朝にはだいぶ痛みも治まりました。

午前中には尿管カテーテル(尿を排出するための細い管)を抜き、
そのまますぐ歩いてトイレに行けるようになりました。

そして手術から2日後には退院。
というか片玉取ってるのにこんなすぐ退院できるものなんですね。

次の週からは通常通り出社できるまでになりました。

 
途中ドバイ旅行をはさみ、

手術から2週間後の病理検査の結果は
「左精巣癌」、セミノーマ(精上皮腫)に分類される精巣腫瘍でした。

 
病気の主な特徴は、

  • 10万人に1人の確率
  • 20代後半〜30代に多い
  • 短期間で転移しやすい

 
精巣がんというのは進行が早く、症状がある程度進んだ状態で見つかるケースが一番多いそう。
私の場合、大きさも硬さもほとんど変化がない状態で見つかったので他に転移する前に切除できたらしい。

 
 医者「しかし、よくこんな早く気付きましたね」

   ・・・(;´∀`)

 
まるで「まさかそういう性癖の持ち主なのでは?」と思われているようで、
医者に限らず、症状に気付いたときの話を誰かにするのは正直あまり気が進みません。

きっかけなんてホント大したことなくて、
異変に気付いたのは、何ヶ月か前に小便器に向かって用を足そうとしたとき。

私はベルトそのままでチャックを開け、パンツを下げてする派日本人男性の3〜4割という主流派)なんですが、
チャックの隙間からナニを取り出そうとしたときにたまたま指が玉袋に触れ,
睾丸上部になにやら硬いしこりのようなものがあることに気付いたんです。

 
 「え、ナニコレ!?」
 

それからずっと気になり続けてましたね。
なにか得体のしれないものをキンタマに抱える怖さというのはもう計り知れません。

そして、たまにくる腹部の鈍〜い痛み。
今思えばそれはお腹ではなく精巣だったんだなと。

 
それとは別でもう一つ、病気に気付くきっかけがありました。
それは、話のネタにしようと思って昨年受けていた遺伝子検査

 

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マイコード遺伝子検査キット

 
なんと私の遺伝子の場合、
病気のリスクは精巣がんが上から5番目にありました。
なりやすさは日本人平均の1.77倍

 
まさかそんなすぐなるとは思ってませんでしたが、
なんとなく頭の片隅にはあったので、初動が早く医者に罹ることができました。思わぬ恩恵です。

他の病気もいつなるのかと思うとヒヤヒヤもんですが、
あらかじめ知っておくことで事前の心構えや予防はできると思います。
なんで遺伝子検査ぜひオススメです!

ちなみに今なら下のURLから3000円引きで受けられます。
紹介コードは『7ad82775cb61』です。

https://mycode.jp/invitation-friends-expansion.html?campaign_code=7ad82775cb61&src=invitation-friends_mail

 

終わりに

 
こうして私は癌から生き延びました。

今回の体験は、私にとって無関係に思えていた「死」というものを突然身近に感じさせる出来事でした。

これは、人生という限りある時間を今まで粗末に生きてきた自分への戒めだと受け止めています。

 
 「明日もしかしたら死ぬかもしれない」

 
 「その時に悔いのない人生を送れたと思えるのだろうか?」

 
生死に関わる出来事に遭遇したことで、自分の考え方は180°変わったと思います。
つまらないことに身を投じるくらいなら、
多少無理してでも自らが面白いと思えることにチャレンジしていくべきだと。

 
最後に、おそらくですが、精巣がん患者は私よりも症状の重い方が大多数のはずです。

どうか生きるという気持ちを忘れずに、こんな病気に絶対屈しないでください。