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LOOK THE WORLD IN MY EYES.

「花粉症」というものにここで一度本気で向き合ってみる。

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世間はGWを迎え、次第に暖かくなってきた今日この頃。
今年もあいつとの壮烈な闘いにやっと終わりが見えてきました。

そう・・・それは花粉症です。

僕はスギとヒノキに対してアレルギーを持ってるんですが、 思えばもう20年以上の付き合い。
笑ってるときも、泣いてるときもいつだってあいつはそばにいました。
消費したティッシュ箱は数知れず。垂れてくる鼻水、痒くなる目、抑えきれないくしゃみ。
そして、薬漬けの日々・・・

国内の花粉症患者は着々と増え続け、今や約4人に1人とも言われるほど。
とりあえず製薬会社は花粉症の薬さえ作っておけばまず間違いないでしょうね。
でも花粉症による経済損失ってどれくらいなんでしょうか。
僕もそうですがシーズン中はみなさん外出を控える傾向にあるでしょうから、
個人消費は確実に減ってるんじゃないかな~

ただ、花粉症患者からしたら事態はもっと深刻です。
というのも花粉症に掛かる費用がバカにならないんですよね・・・

人生80年だとして、これが一生続くと思うと・・・
試算結果は僕の場合、大体合計で100万円ぐらいは優に越えるわけですよ。
それだけ掛けて苦しまずに済めばいいんですけどね。
そんな長年自分を悩ませてきた花粉症との付き合いをなんとかするべく、
今回色々と試行錯誤してみた結果をまとめてみます。

現代医学の限界を知る

まずは、簡単に花粉症のメカニズムをおさらいしておきましょう。

人間の体は有害なウイルスや細菌などの異物が体内に侵入すると免疫反応が起き、それらを攻撃して排除しようとします。
ただし、花粉のように本来体に害のないものに対しても過剰に免疫が働く状態をアレルギーと呼びます。
一度免疫ができてしまうと、ある特定の細胞からヒスタミンと呼ばれる物質が放出され、体はアレルゲンに対して徹底的に対抗します。
花粉症の場合、それは目や鼻に症状として表れます。

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花粉症の原因ってつまるところ免疫異常なわけです。
普通の人なら無害なはずの花粉に対して過剰に反応してるわけですから。

薬物療法

そんな花粉症に対する現代医学の治療アプローチとして、
一時的に症状を抑える対症療法が一般的です。その代表例が薬物療法でしょう。
僕も花粉症を発症してから毎年このシーズンになると耳鼻科に行って薬をもらいにいってます。

一昔前まではアレグラが主流でしたよね。
市販化されてからはタリオン、ここ数年はジルテックを飲み続けきました。
最近はビラノア、アレロックと薬を色々と試しています。
ただ花粉症の薬って大抵眠気が強いんですよね。そして、正直あんまり効果が実感できないんです・・・
一度外に出てしまえば花粉は容赦なく襲ってきますし。

手術療法

対症療法としてはレーザーで鼻の粘膜を焼くという手術療法も有名です。
物理的にアレルギー反応が起きる場所を減らそうという発想ですね。
ただ目のかゆみには効果がない上、そのために身体の一部を傷つけるというのもなんだかな~

減感作療法

また、根本的にアレルギー反応を弱めるための方法として、
舌下(ぜっか)免疫療法と呼ばれる減感作(げんかんさ)療法もあります。
アレルギーの原因物質を含むエキスを舌の裏側に継続的に投与し、
体内に吸収させることでアレルゲンに身体を慣れさせ、症状を軽減しようというものです。
ただこれって、結局大事な免疫機能を麻痺させているようにも思えるので、
あくまで一個人の見解ですが、将来花粉に代わる病原菌か何かが蔓延したときの恐ろしさはあるかもしれませんね。

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体質改善で免疫機能を正常に

繰り返しますが、花粉症の原因ってつまるところ免疫異常なわけです。
しかし、現代医学のアプローチでは身体に表れた症状に対して治療が施されます。
なので原因となる異常が表に出ない限り、根本の部分に対処する術はありません。

また、ある調査では若年層ほど花粉症の発症率が高い傾向にあるという統計データがあります。
ここから見えてくる、花粉症の患者数が今もなお増え続けている原因として、
もちろん環境の変化や単純な遺伝というのもあるとは思うんですが、
意外とライフスタイルの変化というのも大きく関係してそうです。
僕の周りもそうですが、今の時代幼い頃からアレルギー体質だって人多いですからね~

ここでふと、この「体質」を変えることはできないのだろうか?ということを考えました。
できれば今の食生活やワークライフバランスを変えずに。

そこで、今回注目したのが鍼灸(しんきゅう)治療による体質改善です。
科学的根拠に基づく現代医学に対して、経験の医学とも呼ばれる東洋医学の一つですが、
正直以前から怪しそ~な感じがずーっとしてたんですよね。店構えとか(笑)

しかし、最近になって鍼灸治療を伝統医療としてWHOが認定という情報を聞きつけ、なんとなく興味を抱くように。

実際に調べてみると、鍼灸治療は現代でいう"神経医学"に通ずるものがあって、
結局ツボを鍼(はり)や灸(きゅう)で刺激すると、それが神経から脳へと信号が伝わり、
免疫力に関係する物質の分泌が促され、徐々に体質が変わっていくんだそう。

う~ん・・・人間の身体って不思議です。

そしてこれ、治療効果に関する統計学的な研究成果も実際にあるようで、単なる思い込みによるものでもないみたい。
たしかに効果がないなら、これだけ各地に鍼灸院が昔から存在し続けるってのもおかしな話ですよね。
ならば物は試し!と思い、先月から実際に治療を始めてみることに。

以下は2ヶ月ほど1週間おきに通い続けてみた現状の所感です。

  • 鍼が刺さる怖さはいまだにある
  • 刺さる瞬間、チクっとした痛みがある
  • だんだん慣れてくる
  • 表面だけでそこまで深くは刺さっていない模様
  • 施術後、たまに血が滲む
  • 今はまだ刺した直後に鼻が少し通ったかな?くらいの感覚
  • 劇的な変化は今のところ感じられていない

すでに挫折してしまいそうな匂いがプンプンしますが、
人柱になったと思ってこれからも辛抱強く続けてみることにします(笑)
また、担当してもらっている鍼灸師に色々と話を伺ってみると、鍼灸治療にも以下の2つがあるとのこと。

1.対処的な治療

  • 主に頭部に施術
  • 今ある症状を抑える
  • 数回程度行えば効果が感じられる

2.根本的な治療

  • 全身に施術
  • アレルギー体質を改善する
  • 1年以上は継続的に行う必要がある

僕が受けているのは1.と2.の両方ですが、ネットで調べる感じこの辺は鍼灸院によっても治療方法や考え方が異なる模様。
たまたま行った場所が1.だけしかやっていないこともあるので注意が必要です。十分に調べてから行きましょう!

さて、自分はまだまだ絶賛治療中なわけですが、来シーズンはどうなっているのか・・・
変化があればこのブログでも報告したいなと思います。乞うご期待!